ボリショイ・サーカス

 妻の誕生日になぁんもプレゼントしなかったということもあって、二人でボリショイ・サーカスへ。平日割引やるくらいだから空いてるだろうと思いきや、自由席は入場制限で、指定席もほぼ満席。ぼくは苦手なものが一杯あるのですが、中でも満席の観客席というのがダメダメ。根がヒキコモリ体質か? とはいえ40年ぶりのサーカスということでダメダメ気分をワクワク気分が上回ってくれました。しかし、こんなに面白いとは予想してなかった。やはりライブで観るのは違いますね。やってることはオーソドックスで、超ものすごい技じゃないのに、空中ブランコ(背中にちっちゃい羽根みたいに見える布をつけているのがかわいい)とか実際の高さを目で見てるというのは全然迫力が違います。象もデカイし、デカイのに動きが器用だし。ボリショイ名物の熊は可愛いし(プチ哀愁あり)、狭いリングで馬は走り廻るし。唯一惜しいと感じたのは、個々の芸ではなく、全体の構成。「押し掛け芸人がサーカスに潜り込もうとする」というストーリーを幕間狂言にして繋いで行くわけですが、これが、観客のノリと微妙にズレちゃうんですね。それを除けば、久しぶりの幸福感を得られた公演でした。ちなみに使っていた音楽はユーロビート(よくわからんが、バブル期のジュリアナのような…)、インド風衣装の「ローラーバランス」という芸の背景にはモーツァルトの「レクイエム」が…。