聴いたCD

 今日は先日まとめて落札したグールドが三枚到着。いずれも輸入盤の中古です。安かったので手持ちとダブってもいいやというノリで入札したら、出品価格で落札。他の方が誰も手を出さなかったのはレア盤じゃなくって、単なる中古ということですね。
 コレクターじゃないのでレア盤には手を出しません。つっても、このままハマッて行くとヤバイ感じ。困ったことにLPのミントだって法外な相場ではない。かえってライブのCDの方が高かったりして。

  • グレン・グールド「グールド・コンダクツ&プレイズ・ワーグナー
    • 前に聴いた「ピアノによるワーグナーコンサート」にグールドの指揮者として最初で最後の「ジークフリード牧歌」を収録。ぼくはワーグナーに特に思い入れはありません。でも、これを聴くと、一度はちゃんと聴かないとなあと感じてしまいます。まあ、絶対寝ると思いますね。タルコフスキーの映画(もちろん初期じゃないですよ)かワーグナーの楽劇かというくらいで、居眠りして顔を上げるとまだ同じ歌手が歌っていたなんて話もあります。そういうわけで他の指揮者の盤と比較しようもありませんが、これはこれでとても好きです。オーケストラで気分を盛り上げておいて、「マイスタージンガー序曲・ピアノ版」に入って行く時には、思わず「キターッ」って感じで、ほんと馬鹿だね。仕事しろよ…。輸入盤。ヤフオク:600円。
  • グレン・グールドベートーヴェンピアノ三重奏曲第5番[幽霊]他」
    • 演奏会記録にはありませんが、62年ストラトフォード・フェスティバルでのライブ。他に「チェロ・ソナタ第3番」「ピアノ・ソナタ第31番」。レナード・ローズとのライブってのがちょっといいでしょ。ただし、聴いたこともないようなレーベルが製作してるわけだし、ライブだし、観客が咳き込む音はゲホゲホ入るし、録音自体が良くないし、「これはちょっと貴重」という愚かしいありがたみを噛みしめないと厳しいかも。もう何年後かのグールドなら編集したかもしれません。輸入盤。国内盤は廃盤。ヤフオク:500円で落とせたのにはビックリ。
  • グレン・グールドベートーヴェン/リスト編曲:田園」
    • 現行盤では「ピアノによる運命」と一緒になってるやつですね。68年のラジオ放送用の録音です。70年の「メンデルスゾーン:無言歌」とカップリングで、そっちの方も別の現行盤に入っているはずです。つまり音源としての珍しさはさほどでもありません。出た時には「初リリース」だったようです(麗々しく書いてある)。ぼくとしては、「運命」ちょっとアレなので、この構成の方が好みです。何回も聴いているとこれが正しい姿の「田園」に思えて来ます、ベートーヴェンには申し訳ないんですけど。今日はこればっかり聴いてます。輸入盤。ヤフオク:700円。