聴いたCD
- グレン・グールド「ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第8番他」
- 三大ソナタをホロヴィッツと聴き比べてみようというわけで借りて来ました。ご存知のようにグールドのベートーヴェンは賛否両論があります。「買ってはいけない」とまで書いてる人もいます。ぼくは好きですね。元々、ベートーヴェンに対しては信仰は持ってないので、正統も異端も前衛も保守も関係ありません。単純にグールドが弾いているなら聴いてみるかというスタンスです。で、他の演奏者の盤も聴いてみる。それがまた面白い。今回はホロヴィッツの方が先でしたが、どちらがイイという問題じゃなくって全然別物です。特に「熱情」の差異というのが面白い。先にホロヴィッツの「熱情」をハードロックに喩えましたが、グールドはさしずめフリージャズ(というふうな知ったかぶりの喩えが命取り…なのはわかっているがやめられない)。
- ヴラディーミル・アシュケナージ「ベートーヴェン:3大ソナタ」
- というわけで妻の手持ちCDで聴き比べ。先の二人に比べるととんがってないというか、ある意味、直球の3大ソナタ。惜しむらくは録音。冒頭部分が妙にくぐもった音で、不明瞭です。このウチにある盤固有の問題なのか、録音自体に問題があるのか?