デヴィッド・バーンとグレツキとブライヤーズと

  • デイヴィッド・バーン「フィーリングス」
    • 何故か現代音楽の棚にありました。元トーキング・ヘッズのデビッド・バーンのアルバム。そう言えばアルゴのサンプラーにも楽曲が入ってたな。ま、どういう位置づけをされようが、気持ちイイ音楽であればイイわけで、サルサとかの要素が入っていて、ちょい気怠さがあって、いかにも夏向き。「Daddy Go Down」とか「Finite-Alright」とかカッコイイなあ。このままトーキング・ヘッズまで遡り聴こうかと、つまみ食いの虫が騒ぎ始めました。(バーンの名前の日本語表記を三通りにしてみました。どれがキーワードになっているかな?)
  • クロノス・カルテット他「グレツキ:すでに日は暮れて」
    • 表題作とロンドン・シンフォニエッタ・ソロイスツによる「リャーケン・ムジク(ひばりの音楽)。ぼくとしては後者が面白かったのですが、今の環境ではかなり音量を上げないと静かな部分が聴き取れない。といってそちらに合わせると、いきなりデカイ音が鳴り響く。ヘッドフォンで聴くべきなのか?
  • ジンマン他指揮「グレツキ:クライネス・レクイエム」
    • 静かに静かに始まって、チャイムが響き渡る。静謐と狂騒がほどよい緊張を持続して、ドキドキしながら聴きました。続く「チェンバロと弦楽のための協奏曲」はチェンバロの反復と弦楽のからみが素晴らしくて、思わず仕事の手も止まる。他に「グッドナイト」を収録。
  • ギャビン・ブライヤーズ「Vita Nova
    • Vita Nova、新しい生命。弦楽三重奏にカウンター・テノールとしいう美しい曲「新しい命がはじまる」が気持ちいい。解説に言うようにカウンター・テナーが第4の弦楽器のように入っていて、かなり陶酔的。友人夫婦の出産を祝う作品で、詞はダンテの「新生」より。ちょうど知り合いの漫画家さんが出産したところなので、聴いていて感慨深いものがありました。

美しいものたちが わたしには見える、
美しいものたちが 用意されるのが。
世々にわたる(命)よ
祝福されよ、祝福されよ。
あらゆる命は死ぬことがない。
名前はものごとの結果である。
(訳:吉村恒)

  • バラネスク・カルテット「Luminitza」
    • マイケル・ナイマン・バンドのヴァイオリニストであるアレクサンダー・バラネスク率いる四重奏団のオリジナル・アルバム。そう言われてみるとノリがナイマンっぽいかも。バラネスク本人のヴォイスも入る。「デモクラシー」「レヴォルーション」の詞はポリティカルでシニカル。