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- 「ウラディミール・ホロヴィッツの芸術」
- 全盛期の録音から選りすぐった三枚組のベスト盤。いいですねホロヴィッツ。聴いてるだけで元気が倍増。このアルバムはショパン、スクリャービン、シューマン、スカルラッティ、シューベルト、ラフマニノフ、リスト、ワーグナー(リスト編曲)、ベートーヴェン、クレメンティ、自作とホロヴィッツの得意の曲が万遍なく収録されています。で、ショパンの「英雄ポロネーズ」から始まって、ラストがラフマニノフという構成。美味しいところの並んだコース料理でお腹一杯のはずなのに、「悲愴」は第二楽章のみだったりして、ちょっとづつ喰い足らない部分、「全部聴かせろ、うぎゃー」という余地を残してあります。これはもうワザとそうしてあるのだとしか思えません。これ聴いちゃったら全盛期の録音は全部聴きたいと誰でも思いますって。