pecorin9112004-10-01

反音楽史

反音楽史

 ドイツ的音楽史観を批判し続ける石井さんの快著。
 書いてるうちに高ぶって来たのか「だから白人は…」「だからドイツ人は…」と怒りが暴走しちゃったりするのは、ちょっとアレですけど、大筋は説得力あり。時代によってバッハやモーツァルトの評価がどういう風に変遷したか? あるいは抹消されたのはどんな作曲家か? ロンドンのバッハは何故、軽く扱われているのか? などなど、読み応え充分。
 歴史は常に編集されるものだと認識を新たにしました。