自らの有用性に思いをはせる

  • 03年の日本SF大賞受賞作。うちのめされました。今の自分にこれを超えるものが書けるかと考えると背筋が寒くなります。完璧な作品ではありません。いくつかの欠点があります。しかしトータルで見ると、その瑕疵は小さい。自分が小説を書けなくなってウダウダしている間に、凄い人が出てきてしまいました。それに対する恐怖もあれば、嫉妬の感情も湧きもしますが、それよりも勇気づけられることの方が大きかった。やれることをやるだけのことなんだよな。