ノアール

長恨歌―不夜城完結編

長恨歌―不夜城完結編

  • 辛い点をつけてる人が多いですが、まあ、妥当なところでしょう。「不夜城」の縮小再生産版というか、ムリヤリにテンションを高めようとしているのがツライです。主人公が妄執の果てに自滅の道をひた走るといういつものパターンはいいんだけど、動機付けが弱い分、「逃げられるのに逃げない」ことに説得力がないんですね。さすがに筆力のある人なので最後まで読ませるものの、「不夜城」が100点だとすれば60点くらいの出来。この人にしては凡作です。