白いパイロット
伊藤剛さんの日記
http://d.hatena.ne.jp/goito-mineral/20050515
↑で、手塚の『白いパイロット』への言及がありました。ぼくも手塚と萌えについては今書いている本の中で触れますが、伊藤さんと考えていることはほぼ同じだと思います。ただ、ぼくの場合はリアルタイムで連載を追って、ドキドキ(エッチなのも含む)してた世代です。幼時手塚体験の実例ではあるのですが、その分「主観が走り過ぎてないか?」という危惧がありました。伊藤さんの文を読んで、安心というか自信が持てたのでサンキューという感じ。
そう、60年代の手塚はエロいんです! 激萌えですッ!
『白いパイロット』の、奴隷にネズミ耳の帽子をかぶせてドブネズミとして蔑み、虐待するという発想からもうSM的です。おまけに少年に毎朝拷問しちゃうわけだし。(ネズミ帽はミッキーマウスからの引用でしょう。手塚のディズニーに対する愛憎が感じられます)。
双子とかオートエロティックという点に関しては伊藤さんと同じくですが、他にも萌え要素てんこ盛りで、今読んでも脳が溶けそうになります。
ぼくの手塚初体験は『白いパイロット』の前の連載『キャプテンKen』の後半からでした。『キャプテンKen』は火星を舞台にしたウェスタン活劇です。これも詳しく書くとネタバレしちゃうので、ほのめかすにとどめますが、近親相姦的であり、手塚得意の「変装(女装)」も重要な意味を持っています。
これに続いて読んだのが親戚のお姉さんが持ってた『リボンの騎士』でした。今から考えるとこの三作(あと加えるとすれば『魔神ガロン』と『バンパイヤ』。これも激萌えです)で、ぼくの萌え回路と性的回路が設計完了したんだなあとよくわかります。
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