高橋悠治
地下鉄はめんどくさいのでJRと徒歩で浜離宮朝日ホールへ。
チケット完売で、当日券のキャンセル待ちの人が並んでました。
定刻をちょい過ぎたタイミングで高橋悠治が登場。
水色のシャツにステテコのようなサロンのようなカジュアルな東南アジアっぽいファッション。
飄々とトーク開始。
啓蒙主義から説き始めるんですが、予想通りぐだぐだの悠治節。
でも、大事なことをバンバン投入する。
投入するけどアジるわけではない。
日本の音楽は中国の影響をうけて…と言えるんですが、ではヨーロッパ音楽はどうでしょうか?
どこから影響を受けているんでしょうか?
わからないんですね。
うふふ。
わからないことになっている。
とまあ、こういう調子でマーティン・バナールの「黒いアテナ―古典文明のアフロ・アジア的ルーツ (2〔上〕)」に触れたりするわけだ。
イラクの話やら、奴隷交易の話やらが出て、西欧音楽の起源からやがてバルティータの解説へと話がぐだぐだとつながっていく。
面白すぎ♪
あとは楽曲解説を差し挟みつつ演奏という次第。
しかし、シューベルトが終わった時点ですでに8時半。
プログラム終了が9時半。
濃かったです。
アンコールはサティ。
ううっ、生で悠治のサティ聴いたよ。
かなり幸せ。
J.S.バッハ:パルティータ第三番
シューベルト:楽興の時
シューマン:幻想小曲集
サティ:グノシェンヌ第五番(アンコール)
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