参考文献メモ
- 作者: ササキバラゴウ
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/05/20
- メディア: 新書
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- コンパクトな記述でわりやすい。歴史の流れを整理するためにチェック。本書で語られる「傷つける性」に関してははてなでキーワード化されているが、ここでは論議を追う前に、本書での記述についてのみ考える。エロ漫画サイドから見た場合、ササキバラゴウが指摘する傾向が見られることは確認できる。だが、それは部分でしかない。むしろモダン→ポストモダンの過渡期である現在(あるいはモダンの尻尾を残したポストモダン的な現在)における男性誇示文化の崩壊過程の一例として捉えるべきではないのか? 男性が自らを「傷つける性」であると認識したことによって無敵の美少女キャラクターが出現した…という説は飛躍がある。n個のジェンダー、マルチ・ジェンダーという視点が必要だろう。しかし、男性が「傷つける性」であることを自覚すること自体は悪いことではない。ただ、そこで停止して「男であることの原罪」を背負うとしたら不毛だろう。ぼくには、それすらも男性誇示の変奏に見える。
- 作者: 大塚英志
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/02/21
- メディア: 新書
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- 作者: 大塚英志
- 出版社/メーカー: 弓立社
- 発売日: 1988/07
- メディア: 単行本
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- これも脳内整理のためには外せないでしょう。ただ大塚史観とでもいうべき偏りも計算に入れて読むこと。大塚英志のエライところはそれまで誰も語らなかったこと、語れなかったことを語ったこと。慧眼であるということ。