ディレイ
単行本執筆に集中しているため、日記の更新がどうしても後追いになる。
今、書いている部分はセクシュアリティやジェンダーにかかわる部分なので、頭の中は女装とかコスプレとか身体改造とかのことで脳回線ぐるぐる巻きだよ。
最近届いた『日刊デジクリ[#1843] ニューギニアに降る雪』( http://www.dgcr.com/)に女装の話題が出てました。GrowHairさんの「■Otaku ワールドへようこそ!(13)ロリ服が好き」これがまたいい内容。ワリと女装というと、鏡見て「これが…ボク?」みたいなナルシーな世界を想像しがちなんですが、それだけじゃないんですね。鏡なしでも成立するし、ナルシズムとは別の回路の快楽もある。GrowHairさんのおっしゃるように、女が着飾るのは男に媚びを売るためじゃないことも実感できるだろう。コスプレもそうだろうと思う。見せたい欲求と着たい欲求はまた別物でしょう。表に出ないクローゼット・コスプレイヤーは数倍、いや数十倍のオーダーになるのかもしれない。ぼくらは社会規範に従ってというか、社会規範など意識もせずに強制男装(女装)させられているというのが規範というものの恐ろしいところで、男(女)の服を着ているうちにどんどん男(女)になっていく。このあたり、ベイリーの『カエアンの聖衣』とかは基本ですね。
- 作者: バリントン J.ベイリー,冬川亘
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1983/04
- メディア: 文庫
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