チキン・リトル

マジカルコレクション134「チキン・リトル」チキン・リトル
 http://www.disney.co.jp/movies/chicken/
 場所は厚生年金会館。
 開場30分前にもかかわらず長蛇の列。親子連れが多い。
 プレミアということで、「チキン・リトルえかきうた」担当のひろみちお兄さんhttp://www.sato-hiromichi.com/)、山上兄弟http://members.edogawa.home.ne.jp/yamagami-b/)が登場。軽いトークの後、えかきうた上映。とんでもなく場違いなところに来たかも…。続いて山上兄弟のマジック←ちょい萌え。アシスタントがネコ耳ピンク・メイド服←萌えのダメ押し。ハトを出す手品でハトがウンコをする。そのウンコを山上兄弟が足で拭いてましたよ。この気配りにもちょい萌え。で、最後の大ネタで中村雅俊http://columbia.jp/~masatoshi/)が登場。さすがは「父親にしたい芸能人」ナンバーワンという感じ。遠目にもイイ男である。自分と歳変わらないはずなんだが。
 いよいよ、本編の上映。ディズニー初のショタ・キャラである(違うか)。メガネっ子である。ダメ子である。この弱さと健気さとダメさにはけっこう萌えるものがある。ストーリーは単純明快。がんばってんだけどダメな子が、仲間のはげましもあってさらにがんばって世界を救い、父子の絆も取り戻しちゃうという極めてタメになるお話。シンジくん得られなかった予定調和がここにあるわけで、彼が観たらきっと泣くと思う。まあ、対象年齢がちゃうわけだが、全くもって揺るぎなきディズニーのアメリカン・ウエイ。しかも万全のポリティカル・コレクト。欠損家庭(母親不在)、コミュニケーション不全、弱者差別といった問題を「努力と誠実さと愛」で回収していく。しかも「空が落ちてきたと慌てるニワトリ」というモチーフはイギリスの昔話「CHICKEN LICKEN」からの引用(大元はイソップ寓話)だし、イジメっ子でスポーツナンバーワンの女の子フォクシーが変身するのはマザーグースの「Boo-Peep」スタイルという伝統。親世代の記憶をくすぐる仕掛けにもなっている。細かいギャグ(ミステリーサークルとか)を含め、一部の隙もない造り。だから間違いなく楽しめるし、実際、観てる間は楽しみました。

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