ラーガとサーガ

Ragas & Sagas

Ragas & Sagas

 今日のガルバレク。おいおいマーケットプレイスでプレミアついてるじゃん。とはいえ国内発売盤「ラーガ・アンド・サーガ」は「現在お取り扱いできません」。アメリAmazonマーケットプレイスで買った方が微妙に安いかも。ドイツだと新品が18.99ユーロ。余計なお世話か? こんなことやってるからアマゾンから一円も入金がありませんよ。自分が力入れて売ってやりたい商品の多くが品切れとかだったりするのは誇るべきことなのか?(違うな)。とゆーふーな情けない話を書きがなら聴いているとほんとに情けない気持ちになるほど、この盤はイイのだ。北インドのラーガと北欧のサーがという語呂合わせみたいなセッション。こういう東西の出会いみたいなことをやると、スゴイ恥ずかしいことになりがち。オリエンタリズムつーか、エキゾチシズムつーか、異文化コミュニケーションは難しい。ところが、ガルバレクの場合は、このあたりのスタンスの取り方が上手い。ヒリヤード・アンサンブルとグレゴリアンやろうが、ウスタッド・ファテ・アリ・カーンとラーガやろうが、全く同じ。実際にはどうなのかは知らないが出てくる音は、打ち合わせなしに、妥協もなしに、互いに好きにからんだ結果のように聞こえるのが素晴らしい。もちろん、これとて「ワールドミュージック」という形で非西欧音楽を資本主義商品経済に組み込む搾取の構造の一つの形式なのかもしれないが、ことはそんな単純なものでもないだろうとも考える。