100人いれば100人のジェンダー

トランスジェンダー・フェミニズム

トランスジェンダー・フェミニズム

 FTMトランスジェンダーによる評論集。きわめてラディカルで痛快。考え方も近い。ぼくは人が100人いれば100のジェンダーがあると考えている。しかし、身体的な性に関しては男女の二分法からなかなか脱却できない。(以下続く)。続けて書こうと思ったけど、本格的な書評になりそうで、今はとてもそんな余裕がないので、とにかくジェンダーについてうねうね考えてる人は読みましょう。性同一性障害が「障害」とされること、「心の病」とされることに違和感を覚える人、ゲイかストレートのいずれかに「自己決定」しなければならないという圧力をウザイと感じる人、マイノリティのコミュニティが閉鎖的だと感じる人、そういう人もぜひぜひ。おそらく、5000部以下の少部数出版だと思います。だから値段も割高です。ページ数は少ないけどコンパクトに圧縮されていて、中身は濃い。巻末の用語集も便利。図書館にリクエストするのがベターかも。