パウル・バドゥラ=スコダ

Piano Concertos 24 & 25 (Dig)

Piano Concertos 24 & 25 (Dig)

 妻と行ってきました。
 もう夢中。
 そもそも佇まいがいいですね。
 背筋がシャンと伸びて、とても79の爺様とは思えない。
 前半はフォルテ・ピアノでモーツァルトベートーヴェン
 モーツァルトはともかく、音量のないフォルテ・ピアノで「悲愴」がどう響くか?
 これが、素晴らしかった。
 これも「悲愴」なのかと陶然。
 スコダも、納得がいく演奏だったのか、なんと前半終了後にアンコール!
 「トルコ行進曲」を足踏みをまじえて演奏。
 うわ〜〜…。
 後半はスタインウェイシューベルトシューマン
 ベーゼンドルファーじゃなかったのが残念といえば残念。
 
 アンコールはシューマントロイメライシューベルト:ひばりのワルツ、ショパン:練習曲Op.18。
 古典派とロマン派で楽器を変えてるわけなんですが、id:ulzanaIIさんによりますと

つまり、最後についにショパンが登場し、ショパンがどういう流れから出てきて、しかもどれほど突然変異だったかが明らかにされて終わるという、見事な配列。

 http://d.hatena.ne.jp/ulzanaII/20060521

 学者だなあという感じ。
 実際、大阪芸大では秋に特別講義を行うそうですが、ピアノの師匠としても高名で、フジ子・ヘミングも教え子の一人。
 妻がサイン会に並びました。
 握手ありの、会話ありで、もういちいち丁寧に一人づつ応対されるのでした。
 妻がサインを頂いて「ありがとうございました」と言ったら「どういたしまして」と日本語で返されたそうです。
 
 来年は80歳記念の世界ツアーです。
 もちろん行きますよ。