なんとか最寄り駅に辿り着くと、天から、
「永山さ〜ん、こっちです」
という声が降ってきた。
ありがたやありがたや、と天の声に導かれるように、最寄りの階段を駆け上がると、主催者側のスタッフがいて、
「こっちです」
と迷路のような通路を案内してくれました。
宇宙戦艦内を案内される新任提督のような、あるいは迷路学習中のネズミのような気分ですがな。
「はっきり言って、もうすでに入り口に戻れないんですが」
「ちゃんと帰りもご案内します」
という心強いお言葉。
その後も会議出席者の見守る前で女子トイレと廊下を間違えて突入しかけたりしたぞ。
脳内コンパスの調子悪すぎ。