上野まで歩く
図書館の返却が滞っているので、滝野川図書館→本駒込図書館と廻るつもりで歩き始める。
iPodで聴いているのはクロノス・クァルテット。
滝野川図書館に寄って、田端高台通りから線路脇の坂道を下り、巨大ゴルフボールの横にある稀少な山手線踏切を渡る。
けっこー紫陽花が目立ってきたなあ。
王子の紫陽花ロードにも行かねばならんなあ。
とか、考えながら、赤紙仁王通りを歩く。
雨のせいか仁王さんはお二方とも顔の赤札がはがれていました。
いや、仁王さんの素顔を見るの初めてですよ。
阿吽共に、デフォルメの効いた愛らしい顔立ちでした。
めったに見られないので見られる時に見ておくように(誰に云ってんだか)。
田端の駅前通りに出て、不忍通に向かう。
不忍通りで右に折れれば本駒込図書館なんですが、ふと
「根津の鯛焼きが喰いてぇ…」
と魔が差したわけだ。
その手前の本郷図書館でCDを返却すればいい。
本郷図書館は東大の裏の方というか、ほとんど谷中。
このあたりは面白い店が点在しているので退屈しません。
毛沢東の巨大壁画のある中華屋とか、江戸指物の下徳とか…。
下徳のショーウィンドウを覗くだけでも目の保養になります。
今、かざってあるのは激渋の座卓。
塗りなしの樺の分厚い天板。
こんなに大きな一枚板の取れる樺はもう出ないですよ(推定)。
これが格安の100万円ですからね。
欲しいなぁ。
団子坂を上がって本郷図書館に寄り、CDを返却して、また新たにCDを借りる。
さらにトイレも借りる。
本郷図書館は以前の鴎外記念本郷図書館から分離した新しい図書館なのでトイレはピカピカでした。
不忍通りに戻って、名物・根津の鯛焼きを買う。
日と時間によっては行列ができるそうですが、今日はすぐに買えました。
経木で包んでくれるのがいいよね。
で、そのまま元来た道を帰ろうかと思ったんだけど、
「待て待て、どうせだから上野まで行くのはどうよ? プラド美術館展もやってるし」
と再び悪魔のささやきが。