星界の一気読み

星界の紋章〈1〉帝国の王女 (ハヤカワ文庫JA)

星界の紋章〈1〉帝国の王女 (ハヤカワ文庫JA)

星界の紋章〈2〉ささやかな戦い (ハヤカワ文庫JA)

星界の紋章〈2〉ささやかな戦い (ハヤカワ文庫JA)

星界の紋章〈3〉異郷への帰還 (ハヤカワ文庫JA)

星界の紋章〈3〉異郷への帰還 (ハヤカワ文庫JA)

星界の戦旗〈1〉―絆のかたち (ハヤカワ文庫JA)

星界の戦旗〈1〉―絆のかたち (ハヤカワ文庫JA)

星界の戦旗〈2〉守るべきもの (ハヤカワ文庫)

星界の戦旗〈2〉守るべきもの (ハヤカワ文庫)

星界の戦旗〈3〉家族の食卓 (ハヤカワ文庫JA)

星界の戦旗〈3〉家族の食卓 (ハヤカワ文庫JA)

星界の戦旗〈4〉軋む時空 (ハヤカワ文庫JA)

星界の戦旗〈4〉軋む時空 (ハヤカワ文庫JA)

星界の断章 <1> (早川文庫JA)

星界の断章 <1> (早川文庫JA)

 前から気にはしてたんですが、こういうのは一気読みしてナンボなのね。なのでガマンしてたんだけど、ついに解禁。案の定面白かった。基本設定がキッチリできてて、突っ込んでもちゃんと答が用意されているんだろうなという印象。ただ、「星界の断章」のあまりにもベタなセルフパロディは封印した方がよかったんじゃないでしょうか? 同人誌で読むとか、うちの事務所のような隙間産業的編プロが、ファン向けにこっそり出すべきものだと思いますよ。
 しかし、最近読んだSFや冒険小説がいずれも「帝政」について言及してるのは偶然か?
 星界世界の帝政も誇大妄想的な駄法螺じゃなくって、「これはアリかも」と思わせるようにできてます。
 圧政は圧政なんだけど、かなりゆるゆるなんだな。
 こないだ読んだフォーサイスの「イコン〈上〉」にも帝政はけっこういいんでないか的な示唆がありましたし、今読んでる
コラプシウム (ハヤカワ文庫SF)

コラプシウム (ハヤカワ文庫SF)

 では、象徴天皇制や英国的な立憲王政みたいなシステムが採用されています。こちらの場合は女王陛下はトンガ王国の血統というんだからシャレてます。そうかトンガできたか。非ヨーロッパ系の小国の王室を持ってくるあたり考えてんなあって感じ。
 でまあ、考える病の自分としては日本の天皇制についてウガウガと考えてしまったりするわけだ。