塩山芳明は日本のセリーヌ
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出版業界最底辺日記―エロ漫画編集者「嫌われ者の記」 (ちくま文庫)
- 作者: 塩山芳明,南陀楼綾繁
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2006/07
- メディア: 文庫
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一水社版のダイジェスト+未収録分ということです。
全部収録しても業界関係者と塩山ファン以外には理解不能な部分もあるからダイジェストでもいいんじゃないかと思う。
それはいいんだけど、
「日記に登場する主な登場人物」
に自分の名前が!
おお、まるで海外ミステリの登場人物になったような不思議な気分。
そんないいもんじゃないけどな。
解説は福田和也か。
本人も認めているように引用ばっかの省エネ解説ですが、塩山さんの猛毒日記のあとでは書きようがないです。
オレなんか一生懸命に書いたのに「テメエの自伝書きやがって」といじめられたもんなあ。まあ、事実ですけど。
しかし、福田和也「塩山芳明は、日本のセリーヌだ」という書き出しには笑った笑った。
いや、シャレなのはわかってんだけど、塩山さんほど「日本の○○」というフレーズが似合わない人も珍しいので逆に、この書き出しのピントのズレ加減が際だっておかしい。
増刷も決まったみたいだし、買えるうちに買っておくがよい。