トーラくんのこと

毎日jogjob日誌 by東良美季
http://jogjob.exblog.jp


 何年ぶりかでMixi経由で東良美季さんに連絡が取れた。昔の仕事仲間が今何をしているのか? というのは気になるものである。懐かしさもあるし、心の底にライヴァル心も潜んでいる。
トーラくん(やっぱりこっちの方が書きやすいな)は、今現在ちょっと忙しそうで、なによりだと思うと同時に、ちぇっ、いいなあと思ったりもする。
 トーラくんと激しく会っていたのは彼が『ボディプレス』の編集長をやっていた頃だから、あ〜、十数年前の話ですね。当時は白夜書房梁山泊みたいな雰囲気で、いつ行っても誰かがいた。泊まり込んでたり、ふらっと立ち寄ったりしたモノカキ、カメラマン、アシスタント、そういうのがゴロゴロしてた。もちろん編集者もゴロゴロいた。そんなワケで、おしゃべりなオレとしては、行くと必然的に長居しちゃうんだよな。どこ行ってもベラベラしゃべって調子こいてたなあ。
 当時のトーラくんはいつも眠そうな目をしていたという記憶がある。実際、眠かったんだろうなと思う。泊まりも多かったかな?
 トーラくんと仕事をするのは楽しかった。なんでかっていうと、ちゃんと反応が返ってくる人だったからだ。どういえばいいかな? テニスとか卓球の場合、ラリーの楽しさってあるでしょう。こっちが打った球をちゃんと打ち返してくれる。それをまた打ち返す、球が返ってくる。勝負がかかっていても、勝負と関係なく「一緒にやってる」という快感がある。
 面白がり方が上手いのだ。文章でもそうだが、打ち合わせや雑談でも、ワッと面白がってくれる。で、さらに面白いことを打ち返してくる。こちらもノッてもっと面白いことを思い付く。そのへんが上手くかみあってたんだろうな。だからナマイキだとか年下だとかいう意識はなかったよ。というか、トーラくんは「他人に対する時、払うべき敬意は払うが基本的には対等」という人なんだと思う。思想とか哲学ではなく、自然とそうなんだろうな。そのスタンスは雑誌にもあらわれていたと思うのだ。
 トーラくんの日記(http://jogjob.exblog.jp/4571271/)で誉められて、こっぱずかしかったので仕返ししてみました。
 これでおあいこ。