シリアル・キラーズ・クラブ

シリアル・キラーズ・クラブ (柏艪舎文芸シリーズ)

シリアル・キラーズ・クラブ (柏艪舎文芸シリーズ)

 背が低く、頭も悪く、うだつもあがんない非モテ中年男が、連続殺人狂の集まりに紛れ込んで、「ボクの居場所」を見いだすわけですね。でも一人だけシリアル・キラーじゃないので、疑いの目を向けるヤツも出てくる。仕方ないのでそういうヤツは殺す。かくしてシリアル・キラー・キラーになっちゃうわけだが、本人に「殺人者」としての自覚はまるでない。ただただ、クラブにしがみついてる。そこに怪しいFBI捜査官が登場して、主人公をコントロールしようとしたり、主人公は純情っぽい女性シリアル・キラー(得意ワザは犠牲者のキンタマをバーナーで炙り殺すコト)にラブしちゃったりというブラックユーモアな長編だ。けっこう面白そうなんだけど、これが意外と面白くない。なんでだろ? 主人公がショボすぎるせいかな。