ダリ回顧展

 http://www.dali2006.jp/
 朝から妻と行ってきました。やっぱ楽しかった。誇大妄想的な狂気と職人的な超絶技巧が画布の上に結実する…のがダリの見所。大向こうを狙ったハッタリがフォトレアリズムによって支えられてると言い直してもいいでしょう。今回は二大ダリ美術館からのセレクションということで、初期作品をはじめ、あまり馴染みのない作品を多数見ることができました。ダリの作品は世界中の美術館に分散しちゃってるので、炎上してる麒麟とかはありませんが、立体視作品、他人の帆船の絵(印刷)に加筆して作成した作品の元ネタと完成品、習作と作品の並置など興味深い展示があって、飽きません。今回のお気に入りは「自らの栄光の光と影のなかでマルガリータ王女を描くベラスケス」。これはかなりの大作で、遠くから眺めると画面全体に「マルガリータ王女」が見えるというお得意のダブルイメージ。まだまだ混んでますが、期間が来年1月4日までと長いので、じっくり鑑賞したい人は何度かに分けて見に行くのも吉。