著作権法の非親告罪化2
先日、言及した「著作権法の非親告罪化」についてですが、年内年度内に法案化するみたいです。
報道を見る限り、
「海賊版対策」
「違法コピーのダウンロード禁止」
この二つが柱となっています。
つまり「二次創作同人誌」はターゲットになっていないわけですね。
実際、委員会でも同人誌の話題は出ていないそうなんで、そりゃそうだろうという感じです。
しかし、これは裏を返して言えば、
「同人誌文化に与える影響」
なんてコトは考えてもいないということなんですね。
法案を考えているヒトタチにとって想定外のことが運用面で起きるなんてことはありがちです。
何度も言いますが「委員たちの善意」を信用するかどうかなんて問題じゃないんですよ。
法を運用する側の「良識」や「常識」の問題でもない。
「そんなムチャはしないでしょう」
なんて構えている人も多いようですが、オレらが
「ムチャだ」
と感じても、
「法の条文を解釈すれば全然ムチャじゃないですよ」
と言われてしまえば、裁判で戦うしかないんですよ。
超高確率で有罪判決を受ける刑事被告人としてね。
ホント「杞憂」に終わるといいよね。
昔から永田町の常識は世間の常識とは違うってのが「常識」だしね。
これを「杞憂」に終わらせるためには、しっかりとウォッチして、非親告罪の適用が「海賊版&違法コピー」限定であることが明記されるように、「海賊版&違法コピー」の定義を明確化するように、パブリックコメントや世論調査に答えていくしかないでしょう。
著作権法全体が非親告罪化されるような事態になんないように。
で、これと並行して進められているのが著作権の20年延長問題。
どっちもアメリカが要請しているんだよね。
グローバルスタンダードというよりは「アメリカンズ・ウェイ」なワケですよ。
どう転んだってアメリカが得をするようなシステムです。
■「知財推進計画2007」正式決定、ファイル交換ソフトからの複製禁止など