國芳一門

国芳一門浮世絵草紙 侠風むすめ (小学館文庫)

国芳一門浮世絵草紙 侠風むすめ (小学館文庫)

国芳一門浮世絵草紙〈2〉あだ惚れ (小学館文庫)

国芳一門浮世絵草紙〈2〉あだ惚れ (小学館文庫)

 捕物帖みたいなのだったらヤダなあと思いつつ読んだ。全然そうじゃなくって、国芳の娘・登鯉の目を通して、あの時代を描いた長編小説でした。
 といって歴史小説ほど堅苦しくはなく、史実を踏まえつつ、娯楽も押さえた「時代小説」。
 子供時代の河鍋暁斎が生首を拾ってくるエピソードも、国芳の画塾でのできごとにしてあったりする。
 英泉や應為(お栄)も顔を見せる。
 このまま続けて、芳幾や芳年が入門する時代まで書いて欲しい。
 そういえば先日、とり女こと登理が挿絵を描いたどどいつ本がヤフオクに出てた。