立教大学社会学部シンポジウム

 セッション4「越境するセクシュアリティ/ジェンダー」に伊藤剛くんと荻上チキさんが登壇すると聞いて、昼間くんと駆けつける。
 すげぇ雨でずぶぬれになり、
「くそぉ、誰のせいでこんな目にぃ」
 と誰かを罵りながら会場へ。
 10分遅刻で、すでにサウスカロライナ大の魏然さんの講演が始まっていた。
 「Gender, Internet Pornography and Social Orientation」というお題なのだが、Dworkinの引用があったりして、う〜むとか思ってると、第三者効果を調査した数値がバンバン示されます。この手法だと「誰かがポルノの悪影響を受けるだろう」と考えている人の集計は出せるんだが、これが即「ポルノには悪影響がある」という結論にはならない。みんながどう思ってる程度の意味しかない。頭の悪い人は短絡しちゃう、てゆーか、ミスリードされちゃうんじゃないかな? という言い方も第三者効果か。
 で、伊藤くんの発表は「キャラ生成の現場としての『ニコニコ動画』」。うわっ、魏先生とベクトル全然違うやん! うろ憶えで書いてもアレなのでザックリ書くが、ミクの出現とネギ添付とソワカちゃん分岐の話であります(解る人にはこれで解ると思う)。面白いし、感じる所も多かった。これで伊藤くんの体調がもうちょいマシで、時間がもうちょいあればねえという感じ。
 荻上さんの発表は「『キャラ』コミュニケーションとメディア機能」という全く別のアプローチから伊藤の論とも絡み、相互補完するような内容。時間が押したこともあって、ほぼ原稿朗読だったが、普段のマシンガントーク(うわ〜メモ取りきれねえ、録音三回聞くしか)よりわかりやすい。
 閉会後、ちょいと立ち話して、伊奈英次展へと走る。