変質するネットユーザのコンテンツ”利用”

 コンテンツ学会主催の小寺信良氏(ジャーナリスト、コラムニスト)さんの講演「変質するネットユーザのコンテンツ”利用”」を聴講。
 ネット以前の時代から現在までのコンテンツ利用史。
 面白かったのは、P2Pが普及して以降、「視聴しないけど、DLして貯め込むだけ」という、いわばコレクター的な「利用」が増加したという指摘。
 身に覚えのある人も多いと思うが、DLすることが目的化してるヒトも実際に多いんじゃなかろうか?
 コンテンツのタイトルと物理的な容量が増えていくのが快感だったりして。
 これも身に覚えのある人が多いだろうが、タイトルと中身が全然違うなんてこともよくある話。
 著作権法では来年から違法コピーのDLも違法化される。
 しかし、DLして、開いてみないと違法コピーかどうかは確認できない。
 視聴を前提とした違法DLは著作権者に経済的不利益を与えることは間違いないが、コレクション目的ならば、ほとんど不利益を与えることはない。競合関係にないんですね(正規に購入したコンテンツも結局は視聴してなかったりということもあるわけだが、それは結果であって、購入時にはほとんどが視聴を前提としている)。
 目的はどうあれ、違法コピーDLは違法という大前提には変わりがないが、捕まった人がそういう屁理屈をこねる可能性はあるわけだ。