都青少年問題協議会(14日午前10時より)

今回は取材で入りました。
写真撮影も録音も議事を妨げなければオーライ。
大雑把なところは上記のツィッターのログを読んで欲しい。
あるいは、
「都青少年問題協議会、フィルタリング解除の困難化などを提言」
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20100115_342571.html
を参照。
オレの印象を簡単にまとめてしまうと、
1)携帯問題
「親の方が情報弱者なので認識甘過ぎ。基本的に子供に持たせるな。でも、GPS機能とか子供の安全には有効ってのもあるので、フォルタリングが簡単に外せないようにキャリアはなんとかしろ。お子様ケータイを作ってくれ。教育もやってくれ」という感じ。この手の携帯やネットへのアクセス制限が有効かどうかという議論はされていない印象。こうした制限が逆にイジメを不可視化する恐れは考えていないようだ。
2)児童ポルノの単純所持
「条例で禁止しても実効性が薄いのはわかってる。けど、都の意見として国にプレゼンすべき」というイメージ。ただ、児童ポルノの定義も曖昧なまま定まっていないし、改定案も宙ぶらりんなので隔靴掻痒というところだろう。
3)チャイルド・アイドル写真集
「問題ありすぎ。有害指定すべき。子供を写真集に売り込む親をなんとかしたい。勧告し、指導すべき」まあ気持ちはわかるが、何故、親が子供を写真集に売り込むのか? という調査はしてるんだろうか? 原因を押さえないと、これも不可視化、アンダーグラウンド化するだけじゃないかという危惧がある。
4)児童ポルノ
蔓延しているという前提の根拠は今回も示されず。オレも記者レクの時に青少年課長に訊いたんだけど、統計的な資料はないらしい。でも「蔓延」ってことになっている不思議。ネット上でその手の画像や動画が出回っていないとは言わないが、少なくとも簡単に見つけられないと思うよ。
5)漫画・アニメ・ゲーム
「悪質な漫画」みたいな困った表現もあって、漫画も規制したいんだろうなということは判る。ただし、答申には明確に「本物と見まごうような」リアルな表現が問題という意味のことが書かれているので、慌てないように。問題視されているのはすでにゾーニングされている成年コミックよりも、一般コミック、それも小中学生が読むような漫画における性表現。結局、青少年の目に「悪質な漫画」が触れないように業界に自主規制を求めるという文脈。
 全体として素案よりはソフトなトーン。
 これはパブコメの影響があったのかもしれない。
 いずれにせよ、実際にこの答申がどう活かされるのか? というのは都議会次第。
 今後も都の動きを注視する必要はあるが、過剰に反応する段階ではないだろう。