非実在の裏で進む携帯・ネット規制

非実在の裏で進む携帯・ネット規制
〜東京都青少年保護育成条例改正案問題報告2〜

日時:6月8日(火曜日)20:00〜22:30
場所:道楽亭(http://www.ryus-dourakutei.com/
   東京都新宿区新宿2-14-5 坂上ビル1F
    都営新宿線「新宿3丁目駅」C6〜8出口から徒歩2分
    東京メトロ丸ノ内線副都心線「新宿3丁目駅」B2出口から徒歩5分
    東京メトロ丸ノ内線新宿御苑前駅」1番or3番出口から徒歩5分
    JR「新宿駅」東口or南口から徒歩10分
料金:1,500(ワンドリンク+チャージ)
定員:35名(先着順)
内容:
第1部「青少年条例改正問題の現状報告」
    永山薫昼間たかし
第2部「非実在騒動の影に隠れて進む携帯・ネット規制
    ゲスト:高橋暁子(ライター)
     進行:永山薫昼間たかし

 マンガ、アニメ、ゲームをターゲットにした「非実在青少年」規制を含む東京都青少年条例改正問題は、全国的な注目を集め、反対及び慎重な論議を訴える動きが急速に膨張した。
 このうねりが、都議会を動かし、条例改正案否決が濃厚となった。しかし与野党伯仲の都議会では少数の造反による原案可決という可能性もゼロではない。また否決されたとしても、9月以降の都議会での修正案再提出も想定できる。国会では児童ポルノ法改正案も提出されるだろう。単純所持や創作物規制に関わる論議が再燃することは目に見えている。さらに男女共同参画法にマンガ規制を導入しようというきな臭い動きもある。
 こうした現状報告とともに、非実在騒動の影に隠れるようにして携帯フィルタリング義務化など青少年への携帯・ネット規制が静かに進んでいたことを改めて指摘したい。
 業界関係者の間では、あまりにもトンデモな「非実在規制」はブラフで、本命は携帯・ネット規制だという説が半ば常識化している。表現の自由は大切だが、もし、非実在規制の削除と引き替えに携帯・ネット規制が原案通りに通ってしまったとしたら、決して喜べない事態になっていただろう。携帯もネットもマンガやアニメやゲームとは密接な関係にある。そこで青少年向けのチャンネルが潰れるとしたらどうだろうか? 大人には無関係だなんてとんでもない。
 今回は、6月初旬の極めて流動的な、実は決して予断を許さない状況を報告するとともに、携帯・ネット規制に詳しい高橋暁子氏をお招きして問題点と課題を整理していただくことにした。尚、イベントは22:30までだが、その後は居残り飲み会となる予定。

■ゲスト・高橋暁子さんのプロフィール
元小学校教員のITライター。
Impress Watchで、ネット規制問題などを取り上げる『10代のネット利用を追う』を連載中。
連載に朝日中学生ウイークリー「安全ケータイ・ネット教室」、
著作に「子どもにケータイもたせていいですか?」(インプレスジャパン)などがある。
青少年ネット規制法、改正薬事法、東京都青少年健全育成条例改正問題など、ネット規制問題に詳しい。
http://ameblo.jp/akiakatsuki/

■高橋暁子さんからのコメント
非実在青少年は大問題ですが、あまりに派手でキャッチーすぎる気がしませんか?
この裏で、とんでもないネット規制がすんなりと通ってしまうかもしれません。
子どもや保護者という当事者があずかり知らぬところで、ことは進んでいるのです。