もしも顔が青いなら

 原稿を書きつつ、グレン・グールドの「リトル・バッハ・ブック」。ゴルドベルグからはじまって、小プレリュード、二声のインヴェンション、パルティータ…と続くバッハ傑作集。たとえは変だけど美味しいお弁当のようで、聞くたびに嬉しい。

 久しぶりにデュファイ「ミサ・ス・ラ・ファス・エ・パール」。LPからカセットにダビングして、さらにパソコンでAIFF形式で録音したものをMP3に変換したという代物としては、充分聴ける音です。レコードからパソコンに直接落とせるシステム作るまではこれでしのぎます。デュファイの「世俗音楽全集」をはじめ古楽関係もなんとかしたい。それにしてもテルツ少年合唱団のボーイソプラノと男声で聞く循環ミサ曲は気持ち良すぎて仕事になりません。他にデビッド・マンロウのレコードを持っていますが、全然違う曲のように聞こえてしまうのはなぜか? 女声が入っているからというよりは指揮者が違うからでしょう(当たり前か?)。このミサ曲は初期ルネサンスを代表する名曲でありながらCDの入手は困難です。専門家によると音楽史的にも重要だそうです。アマゾン・アメリカで見つかるのもマーク・ドワイヤー指揮の盤くらいでしょう。これも一度は聴いてみたいんですが、ぼくにとっての決定版をすでに持っているので、後廻しになりそうです。