聴いたCD

  • アンソニー・ウェイ「天使の祈り」
    • 昨日の続きでアンソニー・ウェイ。彼のアルバムではこれが一番好きですね。「The Choir」のサントラをまだ聴いてないけど、個人のアルバムじゃないので番外としときます。何度聴いても飽きないのが「イギリスの緑の草原」。イングランドの美しい自然と伝統を賛美する内容で、これはイングランド人が聴くと昂揚するだろうなぁ。ブレア首相の演説(けっこう上手いんだけど)の何十倍も効果的だと思う。お国のために、いや郷土のために死んでもいいやという気になる。妄言なので気にしないでいただきたいが、それくらい、ヤバイくらい訴えかけるものを感じました。このアルバムの面白いところは、ボーイソプラノの定番曲が少なくて、トラディショナルや現代の曲が多いという点です。英国でのファーストアルバムですが、日本では定番度の高いラストアルバム「天使の歌声」の方が先に発売されたというのも頷けます。このアルバムは英米のアマゾンにはすでに入っていません。日本のアマゾンでは国内盤が買えます。ヤフオクにもよく出ます。気になる人は今のうちにゲットしましょう。
  • 岡本知高ソプラニスタ
    • 妻がCD2を廻しっぱにしているので今日はCD1のみ。ぼくはどちらかというとこっちが本命なので全然オーケー。
  • ウォルター・カーロス他「時計じかけのオレンジ
    • 今聴いてもやっぱりスゲェ。この映画をロードショーで観てから30年くらいたつのかと思うとクラクラ来ます。音楽の使い方がカッコよかった。エルガーもコケ脅し効きまくりでカッコイイけど、圧巻はカーロスによる第9。シンセ(この頃はまだムーグ(モーグ)・シンセサイザーと開発者の名前を冠して呼ばれていましたね)を駆使して、とんでもなくブッとんだ曲に料理し、しかも、揺らぎもなく第9という離れ業。エンド・ロールのジーン・ケリーもステキ。こんな曲もあったんだというのが「太陽への序曲」。中世舞曲風なんだけど、テリー・タッカーって誰? 
  • ナタリー・デセイモーツァルト・オペラ・アリア集」
    • 魔笛」「ルーチョ・シッラ」「ツァイーデ」「アルバのアスカーニョ」「後宮からの逃走」「イドメネオ」より。おなじみの「夜の女王」から始まるという陶酔のコロラトゥーラ。どこもかしこも聴き所満載で、ぼくのようなつまみぐい人間には、こういうのってホントにありがたいんですね。「あなたの気高い姿から」(「アルバのアスカーニョ」)は初めて聴きます。これがまたすんごい。元々はカストラートのために書かれたアリアだそうです。
  • 佐藤しのぶ「モーツァルトアリア集」
    • 前半はオペラ・アリア、「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」からで、後半がモテット「踊れ、喜べ」という、完璧にぼく好みの選曲で、余は満足じゃ。実は佐藤しのぶってあんまり聴いたことなかったんだよね(舶来崇拝?)。最初の印象は、上手いなあ…という感じ。しかし、途中からどうもビブラートが気になって来る。そんなに震わさないでも…とか感じてしまう。これは好き嫌い分かれるところだな、と思ってネットで「佐藤しのぶ+ビブラート」で検索かけたら賛否両論でした。絶賛してる人がいるかと思えば、その逆もあり。ぼくの好みとしてはビブラートが耳についちゃうと、ちょっと苦手。最近、坂本九って上手い人だったんだと再認識してますが、それでも九ちゃんのビブラートもやはりひっかかる。佐藤しのぶも九ちゃんも上手いんだけどぼくとは微妙に合わないという話。