聴いたCD

  • ジャニス・ジョプリン「パール」
    • なぜか「パール」だけはレコードを持っていない。そこんとこがちょっとくやしいのですが、でもやはり「パール」はいい。一番好きなのは一曲目の「ジャニスの祈り」(という邦題はすげぇイヤ)、その次が「ミー・アンド・ボビー・マギー」。考えてみればもう30年もたつわけですが、歳を取れば取っただけ、ジャニスの良さが沁みてきます。もちろん、ああいう亡くなり方をして、偶像化され、センチメンタルに神話化されたことも、聴く側の気持ちに侵入しています。あの痛々しさといえばいいのか? 常に「ここにいていいの?」みたいな場違いな感じを抱えているようなところ…。白人でブルース・シンガー、女でロック・シンガーてのは当時としては相当に微妙な立ち位置…ってアジア人のぼくがわかった風なことをいうのはヘンなんですけどね。彼女が傷付くのがわかってて同窓会に出たりするのもなんか、その「場違い感」を確認してるようなところがあります。で、ぼくはそういう人に、何故か惹かれてしまう。困ったことなんだけど。
  • ウェンディ・カーロス「スイッチト・オン・バッハ 第2集」
    • 第1集の日本発売が69年。これは73年録音の第2弾。ムーグIIIです。原曲がバッハだからというのも大きいとは思うんだけど、未だに飽きません。「羊は安らかに草を喰み」なんて脳に焼き付いて、時々、口ずさんでしまいます。ウェンディ・カーロスは持っていない盤の方が多いのが口惜しい。「SWITCHED-ON BOXED SET」も一応、購入リストに入れているんですが、50ドル近くするんだよね。ウェンディ・カーロスといえば性転換というのがオヤクソクの話題。ジャケに「トランス・エレクトロニック・プロダクションズ・プレゼンツ」とあるのもカッコイイ。電子的変換とトランス・セクシャルをひっかけてあるんだと思います。