聴いたCD

  • コルボ「フォーレ:レクイエム」
    • 72年録音のエラート版。超定番だそうです。確かにこれはイイです。ボーイソプラノ好きとしては、アラン・クレメントのソロ「ピエ・イエス」を聴けるだけで、充分すぎるくらいなんですが、バリトンもすごい、合唱もすごい(当たり前)。聴いててしみじみと沁みてくるというか、なんか水みたいな感じといえばいいのか? さらさらと心地よい。何回も聴きました。何回聴いても飽きないし、情動を激しく揺り動かしたりもしない。その意味でも水のようです。
  • ラデク・ボラーク「J.S.バッハ無伴奏チェロ組曲に基づく 第1〜3番」
    • 今度はホルン版です。これまた当たり前の話ですが、楽器によってこうも印象が変わるというわかりやすい例ですね。最初の音からもう目の前にはアルプスの高原が拡がってしまいました。なんという陳腐な連想力! まさかアルパイン・ホルンを吹いているわけじゃないんですけど、ホルンの音色は野原に似合います。当然アレンジは加えられていますが、バッハのフトコロの深さというのにも感じいってしまいました。
  • マイケル・リーズマン・アンサンブル「フィリップ・グラス:アニマ・ムンディ」
    • ゴッドフリー・レッジオ監督の映画「アニマ・ムンディ」のオリジナル・サウンドトラック盤。観ていない映画のサントラなのですが、充分にアフリカ気分。ちゃんと情景に合わせているような、そういう意味では(観てもいないのに言いますが)普通の映画音楽です。面白いけど、新鮮とは感じません。CDとしてはかなり「尺」が短いので、グラス印のオヤツという感じ。観てもいないのにヒドイですね。