37.4℃

pecorin9112004-06-23

 熱が出て、なんか気分がハイになってる。
 医者に行って、図書館寄って、松岡正剛さんの『フラジャイル』*1を延長。これは師匠の本としては出色のデキではないか…と不肖の弟子が言うべきではないのですが、ぼくにとっては生涯唯一の師と呼べる人だけのことはあります。
 今、松岡さんがNHKでやってんのはけっこう寸止めが効いているような印象。(テキスト*2読んでるだけだけど)日本特殊論に行きかねないところで踏みとどまることのスリル。
 漫画評論家から電話がかかってきたので、欠席した漫画学会の話やら『フラジャイル』の話をする。彼は以前から日本の漫画、児童文学におけるフラジャリティについて指摘してきた人なので、ちゃちゃっと話しただけですぐに通じました。
 電話では話さなかったのですが、『フラジャイル』はちょうど夢の話のあたりにさしかかり、夢と複雑系の話題が出てきて、驚いてるところ。実はこないだ書いた共著本の原稿に、夢はヒトの心という複雑系の自己組織化ではないのかみたいなコトを書いたところだったので、ビックリ。編集が藤本由香里さんによるものだったのにも気付きました。おまけにコピー機の上にBL系の『こわれもの』(遠藤りさを)*3が転がってたりして…。なにか、全体をゆるやかにつらなる糸の如きものが見えてきたような。…熱出てるだけですぅ。もう休めよ>俺。

*1:ISBN:4480857109

*2:『おもかげの国うつろいの国』ISBN:4141891053

*3:ISBN:4790112934