飽きるまでダン・シモンズ

  • ダン・シモンズ「雪嵐」
    • ジョー・クルツ・シリーズの第二弾。今度は前作の復讐の続きと、前作で関わり合いになった弱小マフィア・ファミリーの内部抗争と、少女連続強姦殺人鬼のサイコパス野郎との戦いが展開され、面白いように人が死んで行きます。とはいえ最近のノアールほど妄執グルグル巻きじゃなくって、ドライ&クール。リチャード・スタークの「悪党パーカー」シリーズを意識しているそうですが、確かにそういうところがありますね。ただクルツはパーカーのように超然としているわけではなく、もう少し人臭い。できれば前作から読んだ方が、常連のサブキャラたちにもより親しみが持てて楽しめるはず。