Jesus' blood never failed me yet

木漏れ日

  • ギャビン・ブライヤーズ「タイタニック号の沈没」
    • 先日聴いた「Vita Nova」が生誕を言祝ぐ曲でしたが、こちらは鎮魂歌。波のうねりのような低音に賛美歌の声や楽器の音が重ねらます。まさに水底の歌ですね。じっくり耳をすますというよりはアンビエントとして廻しっぱなしにしたい。パーカッションをドコドコ効かせた初回限定ボーナスのミニCD(Aphex Twinのリミックス「RAISING THE TITANIC」サンプル盤)がまた素晴らしい。日本盤のライナーには、お祖父さんがタイタニックの生還者だったという細野晴臣のインタビューが掲載されています。お祖父さんには、「何故、死ななかった」みたいな中傷が浴びせられたという記述には暗然としました。綺麗事ではなく、自らを省みた場合、脊髄反射的にそういう愚かな「あとで舌を噛み切りたくなるようなこと」を言いかねない自分がいるからです。(再演盤)
  • ギャビン・ブライヤーズ「イエスの血は決して私を見捨てたことはない」
    • 延々75分間にわたって「ジーザスズ・ブラッド・ネバー・ファイルド・ミー・イェット」が繰り返される。徐々にストリングス、オーケストラが加わって行くわけですが、じっと聴いていると、脳回線にフレーズが灼き付いて発狂しそうになるので、あくまでもアンビエントとして流すのが正解。何度か挑戦しましたが、常に「うきーっ」となって卓袱台をひっくり返しそうになりました。トム・ウェイツ参加による再演盤。