弦楽に浸る

 デュプレは中休みということにして、今日はちょっと変わったところを二枚聴きました。

  • デヴィッド・ダーリング「ダーク・ウッド」
    • 一応ジャンルはジャズということになっていますが、ジャズっぽさは微塵もありません。現代音楽、チェロを使ったアンビエントと考えた方が早いです。野太いほどの低音にピチカートが戯れる静かで広がりのある空間。これはツボですね。つくづくチェロってすごいなと思います。ぼくの貧弱なシステムですら、すごい音の空間が現出するわけですから、これはもっと低音の出せるシステムで、広い空間で聴いてみたいですね。
  • バラネスク・カルテット「イースト・ミーツ・イースト」
    • こないだ知人(テクノとノイズに強い)が教えてくれたYMOカバーです。後日、知人は「これ聴いてみてください」と電話口で聴かせてくれたんですが、その時点で実は中古盤を見つけていたのでした。こういうことだけはフットワーク軽いんですよ。で、知人の話によると、発売当時は一種の企画盤みたいな感じで店売りはなかったような記憶があるそうです。収録曲は「テクノポリス」「ライディーン」などおなじみのナンバー。しかし、当たり前だけど全然違いますね。確かにメロディは同じなんですが、全く別の曲です。別の曲になってもちゃんとスゴイ。テクノを弦楽で演奏するというのは一種の先祖帰りのような気もしますが、なんかYMOの古典的な音楽性そのものに光を当てるような、胸に迫るものがあります。まー、バラネスクってファッションも不良オヤジ系で変だけど、変でいいなあ。