• パウル・ファン・ネーヴェル指揮「ラ・ペッレグリーナ〜フェルディナンド・ダ・メディチとフランス王女クリスティーヌ・ダ・ローラインの結婚式のための音楽〜」
    • 借りようかどうしようか半年前から気になってた二枚組。ジャケがいいし、面白そうなんですが、ハズレだったらヤダなと、迷いました。1589年にメディチ家フィレンツェで開催したセレモニーで演奏された六つのインテルメディオ(間奏曲)「ラ・ペッレグリーナ(巡礼女)」を再現したもので、いきなりドラがジャ〜ンと鳴って始まります。優雅で豪奢な世界で思わずうっとり。しかし、こういうハデなイベントを盛り上げる裏で、メディチ家は血で血を洗う骨肉の争いを演じていたわけで、それはそれで後世の人間から見るとドラマチックなのです。そのへんの事情を抜きにしても古楽好きならば、ワクワクと聴けます。