• 横山秀夫「臨場」
    • 主人公は癖の強い凄腕検視官、というよりも彼を軸に描かれる短編集です。なんともやりきれないレイプがらみの事件から浪花節的に泣かせる話まで、基調は例によって暗くて重くてやりせない作風ですが、それぞれに味わいがあって読ませます。検視官のキャラが強烈。シャーロック・ホームズ的なデータに基づいた推理がビシバシと決まりすぎるのが、カッコイイんだけど、できすぎな感じもします。