ナードな星

それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)

それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)

リナックスの開発者リーナス・トーバルズの自伝。自伝といってももちろん全部書き下ろしたんじゃなくって共著者デビッド・ダイヤモンドとのキャッチボール。ベンチャー起業家のようにこすっからくもしたたかでもないが、さりとて総てを無償で提供する聖人でもない。けっこうユルユルで、かなりナードで、そこそこフツー。この人となりが面白くて読ませます。ただ一点きになったのが「オタク」という訳語。おそらく原文で「Otaku」とはなっていないと思います。「Nard」だとすれば、「オタク」とは共通する部分もありますが、微妙にニュアンスが変わってくるんだよね。