道徳を押しつけるということ

 で、以下は「それがぼくには楽しかったから 全世界を巻き込んだリナックス革命の真実 (小プロ・ブックス)」から、リーナスがオープン・リソースの伝道者リチャード・ストールマンとのゴタゴタについて書いた部分からの引用。

 道徳観を押しつけるのが間違っているのと同様に、その次のステップ───つまり、道徳観を制度化するのは、二重に間違っている。ぼくは、個人には選択の自由があると固く信じている。だから、道徳の問題となると、自分で決めるべきだと思うのだ。
 ぼくは自分自身で決めたい。社会が押しつけてくる不必要なルールには断固反対だ。他人を傷つけないかぎりは、自宅というプライバシーの場において、やりたいことは何をやってもかまわないと信じている。それに反することが書いてある法律は、まったくできそこないの法律だ。

 最近、メディア規制推進論者の感情的で居丈高な言動を見聞きすることが多いわけですが、彼らは、こういう基本的な「民主主義に則った考え方」も理解できないのだろうなあと思います。
 てゆーか「他人を傷つけない」というのを拡大解釈しちゃうんだろうな。