グレン・グールドの初期録音

Glenn Gould: His First Recordings

Glenn Gould: His First Recordings

  • ぼくがAmazon.comで購入した盤はこれと同音源のファンファーレ版(87年)の「Young Glenn Gould 1947-1953」です。デッドストックということでしょうか、マーケット・プライスで$9.99。現行盤は三度目のCD化(01年)です。グールドの初期録音盤については宮澤淳一さんの「グレン・グールドと師ゲレーロ――封印された影響の事実」(『レコード芸術』第49巻第5号(2000年5月) )が宮沢さんのサイトにアップされています(http://www.geocities.com/Vienna/3739/guerrero.html)。それによると、47年のプライベート・レコーディングによるモーツァルトの連弾曲はゲレーロ&グールドの演奏ではなく、最後のイタリアンもゲレーロの演奏じゃないらしい(後者の演奏家名は2回目のCDでは抹消されています)という実に怪しげな一枚。でも、それをわかってて買ってしまう。トラック5以降の「伝・グールド」「伝・ゲレーロ」にしても、全く無関係な人の演奏ではなく、二人の周辺の演奏家ということまではわかっているから、いいかという感じなんですね。研究者でもあるまいし、こういう音源までついつい手を出してしまうあたりが、オタクだと思うんですが、まあ、それもいいかと。