レクイエム

モーツァルト:レクイエム、戴冠式ミサ~モーツァルト宗教曲集

モーツァルト:レクイエム、戴冠式ミサ~モーツァルト宗教曲集

  • アーティスト: コレギウム・アウレウム合奏団,テルツ少年合唱団,ブッフヒール(ハンス),ブッケル(ウルズラ),シュタイン(アンドレアス),レハーン(モーリン),クレン(ヴェルナー),モーツァルト,シュミット=ガーデン(ゲルハルト),ラインハルト(ロルフ),マイアー(フランツヨーゼフ)
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2004/07/21
  • メディア: CD
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  • ドイツ・ハルモニア・ムンディ名盤撰。テルツ少年合唱団とコレギウム・アウレリウム合奏団によるモーツァルトの宗教曲集。元々は一枚づつ出ていたものを二枚組みにまとめたものです。レクイエムと戴冠式ミサというのが嬉しいですね。まずレクイエムは74年録音と録音時期は古いのですがソプラノ、アルトのパートもテルツのソリストが歌っており、少年合唱好きとしては是非とも聴かねばの一枚です。技巧や声量からいえば大人の女声の方が優れているのでしょうが、時分の花というのもまたあるわけで、少年の声には数年の内になくなってしまうはかなさと、豪奢さがともにあります。さて、レクイエムはモーツァルトの未完の作品で、未完部分を弟子のジェスマイヤーが師匠のスケッチから書き写したり、どうしようもない空白部は自分で作曲したりして、なんとか演奏可能な状態に仕上げました。しかし、いくら弟子といっても師匠のクローンではありません。時間的にも切迫していたのかもしれません。そんなワケで初歩的なミスとか、ツギハギが目立つとか、色々と後世に問題を残し、様々な改訂が行われることになりました。この録音はフランツ・バイアーによる改訂版で、予想以上に派手で華やかで、こういう鎮魂もまたアリなんだなーと感心。


モーツァルト:レクイエム

モーツァルト:レクイエム

  • テルツ少年合唱団によるレクイエムには他に、この99年録音の盤があります。こちらはソプラノ、アルトが女声で、合唱団の参加は合唱部分のみのようです。こちらはバイアー版よりも新しいランドン版です。ぼくが聴いたのはこちらが先でしたが、74年録音盤の方が好みです。(73年→74年に訂正・二箇所)