音楽関係

 文字通り長電話による対談。ポリポリと何か食べてる音まで収録。もちろん企画モノなので、プライベートな会話なワケないんだけど、それでもかなりホンネ。ガードゆるゆるで好き勝手しゃべってるので、なるほどーというのがゴロゴロ。高橋悠治が飄々としてて、すごくイイ。引用したいところは一杯ありますが、例えば、

悠 あのね、タイトルのつけ方ね。あのう現代音楽ってのはさあ、いろいろわけのわからないタイトルつけるじゃない。あれもねえ、オカルトの効用と同じでね、その隅から隅までこうパッとわかるようなタイトルはつけちゃいけないっていうふうに、えー、教わったな。
龍 教わった?
悠 教わったよ。
龍 誰に?
悠 クセナキスに。

 とかね。絶版なのが残念。図書館で見かけたらぜひ。たまにヤフオクにも出る。



新版・クラシックの名曲・名盤 (講談社現代新書)

新版・クラシックの名曲・名盤 (講談社現代新書)

  • 最近、ちょっと交響曲も聴いてみようかなという気分になってきたので、定番の一冊。主観入りすぎという批判もあるようですが、音楽評に客観ってありうるのか? 主観が明確に見えているだけで充分使い物になります。実際に推薦盤を聴いて自分との偏差を出していけばいいだけの話。ちなみに著者は牧伸二の師匠である漫談家牧野周一のご子息だそうです。これはちょっとビックリ。96年版で新しいネタが入ってないのが残念。もうすぐ総集編「改訂新版 宇野功芳のクラシック名曲名盤総集版」が出るそうなので、出たら買おう。