西本智実のベートーヴェン!
行ってきました。
南浦和って意外と近い。
京浜東北線の上中里から20分。
歩きと電車の待ち時間入れても40分あれば楽勝。
地元の人には申し訳ないが南浦和まで行くとさすがに地方都市という感じ。
川口あたりだとまだ東京の延長なんですけど
夜が暗い。
さて、今宵はオール・ベートーヴェン・プログラム。
英雄というあたりがいかにも西本智実って感じでワクワクですよ。
エグモント序曲はワリとこぢんまりした感じ。
三階席ってのもあると思う。
ヴァイオリン協奏曲も最初は乗りきれなかったんですが、第二楽章からコチラも充分に暖まって来て、集中して聴きました。
独奏は天満敦子です。
すごい貫禄です。
体格ではなく存在感がスゴイ。
ヴァイオリンを顎でグワシと挟んで、手ぶらで待つ時の格闘家のような佇まい。
ヴァイオリンを耳に当てて何事か聴く仕草。
か、かっこええ…。
で、演奏に入るや火が出るような演奏。
しかも弱音も三階席までひゅ〜〜〜んと届いて、気持ちよすぎ。
ストラディヴァリウスの底力。
もうヴァイオリン協奏曲だけでお腹一杯な感じ。
このまま夢見心地で家路につきたい。
でも、メインディッシュである英雄を逃がすわけにも行きません。
休憩挟んで、登場した西本智実を見てびっくり。
「あ、衣装変えた」
という声が聞こえてきましたが、ありゃどう見ても包帯。
まあナポレオンに見えなくもないけど。
正確にはどういうのか知りませんが幅の広い白布で右上腕部を脇に半固定してある。
肩痛めたんでしょうか?
痛々しい…。
指揮出来るのか?
やっちゃうんですね、プロだから。
確かに右肩が上がらないけど、それでも左手と全身でカバーする。
手負いの獣状態で全四楽章振り切っちゃうんだからスゴイ。
しかもアンコールまで振っちゃう。
アンコールはシベリウス「アンダンテ・フェスティヴォ」。
10月のチェコの予告編でしょうか?
(↑訂正:チェコナショナルはリストとベルリオーズでした。しかも11月だし。)
いや、もう、堪能しました。
でも、西本さんの肩の具合が気になります。
一時的なトラブルであることを祈ります。
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