ペンネームがバレバレになってきたので、漫画の紹介もぼちぼちとやります。でも仕事じゃないんで、文章はユルユルのまま。第一弾は、

性別が、ない! (1) (ぶんか社コミックス)

性別が、ない! (1) (ぶんか社コミックス)

  • 「両性具有の物語」とサブタイトルにある。新井祥? 誰や? と思いつつ購入。なんか適当なキワモンかいなと思ったら、これがなんとCHACOさんの本だったとですね。ぼくが書いてた雑誌にCHACOさんも連載を持ってて、お会いしたことはないが、身近な感じがあった。この人は最初、「現役風俗嬢漫画家」という肩書きで業界に登場した記憶がある。最初に出した本はグラビアつきだったはず。まあ、売り方は際物的だったわけだけど、妙に上手いんだよね。業界日常四コマ。でも、その頃はまだ素人くさかった。それがどんどん上手くなって行ったわけだ。日常エッセイ系四コマは女性作家に軍配上がるよなあ。偏見ではなく、事実上そうなんだからしようがない。他の作家さんには悪いけど本来は「エロ漫画誌の箸休め」であるはずの四コマ漫画が一番面白いんだから困る。ところが、CHACOさんは女性じゃなかった…と。性転換手術しちゃって、それを連載で生中継しちゃうもんなあ。その頃まで、ぼくは彼女は性同一性障害で手術したんだと思い込んでたわけなんですが、この本を読むと、そうじゃなくって半陰陽だったことが判明。おいおいおいッ!? エロ漫画にナリフタ漫画は数あれど、作者が異性装趣味というのまではありましたが、とうとう作者が両性具有者という時代に突入したわけだな。なんか、どう紹介してもキワモノっぽくなってしまうわけだが、実は読み始めると、そういう胡散臭さは一気に消滅するはず。きわめて快楽的で、そこはかとなく間抜けで、オタクでやおいという逸品。他人の波瀾万丈な人生を覗き見て、我の不甲斐なさに臍を噛むか、安心無事を祝すかはそれもまた各々の人生。買いなはれ♪

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