トスカの接吻
恒例のフレンチ・トーストとオムレツ。
食べながら昨夜録画しておいた「トスカ」を鑑賞。出だしからカッコイイんだよね。序曲のレコーディングシーンからそのまま画面が物語へと入って行く。観客を虚構の中に導入する手法として素朴だが強力。映画版なので口パクなんですが、不自然な感じはほとんどありません。逆に「演技」と「歌唱」にそれぞれ集中できることもあってキャラクター造型にも深みが出てます。中でもルッジェーロ・ライモンディ演じるスカルピアが素晴らしい♪ 単なる卑劣なヒヒオヤジじゃなくって、そこまでして想いを遂げたいという妄執の凄味、そして切なさがにじみ出て、役柄を越えた実在感が出ていました。もちろん最大の売りであるアンジェラ・ゲオルギュー&アラーニャが絶品なのは言うまでもありません。デュエットなんか、もう濃厚すぎるエロチックさに溜息が出るほど。映画版ならではの情景描写、カメラワークも楽しいし、DVDが欲しくなっちゃいましたよ。しかし、高い! 最安席ならコンサートに二回行けるし…。
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2003/05/24
- メディア: DVD
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