クレーメルランド

クレーメルランド

  • 天才であると同時に奇才で鬼才のギドン・クレーメルが手兵であるクレメラータ・バルディガを指揮して(もちろん弾きもしますが)作った、楽しいアルバム。実は現代音楽。だけどトラック01はリスト。他に名前知ってるのはカンチェーリくらい。シシーク、ヴスティン、バクシ…。しかしリストも違和感なし。なんなんだろう、この面白さは? フリーミュージックみたいな、ジャズのような…と比喩を持ち出しても仕方ないんだけど。ただ仕事中に聴くもんじゃないですね。まず執筆向きではない。集中できなくなります。

Handel/Mozart:Arias

Handel/Mozart:Arias

  • アマゾンの表記だとなんのこっちゃら判りませんが、ルチア・ポップの「ヘンデルモーツァルト・アリア集」。今年はバロック・オペラの公演が集中してたのにいずれも行けませんでした。てゆーか、ほとんど後になって気付いている。まあ、しようがないか。さて、この盤にはヘンデルのアリアが6曲とモーツァルトが3曲。ヘンデルだけで作ればいいような気もしますが、モーツァルトは「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」が全曲入ってますからね。買う人はこれだけを目当てで買っちゃうでしょう。いや、もちろん、ヘンデルも素晴らしいんだけど、いいですよ「踊れ、喜べ」。この曲は大好きなので、日記にも何回書いてますが、元々カストラート用の楽曲で、技巧も声量(とゆーか肺活量)も必要なんですね。それを、無理することなく、優しく歌う。貫禄ですな。

パヴァーヌ : 地上に舞い降りたディーヴァ・・・

パヴァーヌ : 地上に舞い降りたディーヴァ・・・

  • こちらにも「踊れ、喜べ、汝幸いなる魂よ」が収録されとります。ただし、ポピュラーな「アレルヤ」の部分だけ。歌の方は悪くはないんですが、歌い方にクセがある。イギリスの人なんで発音が違うんだろうか? 装飾の付け方も変。レスリー・ギャレットを聴くのはこれが初めて。面白いのは選曲。フォーレの「ピエ・イエス」、フランクの「天使の糧」といったソプラノの定番(ボーイソプラノの定番?)に、ヘンデルヴェルディ、ヴィヴァルディのモテット、現代イギリスの作曲家の作品とバラバラといえばバラバラだけど、美しい宗教的な音楽という意味では統一されています。
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