13日の金太郎

 明け方、激しい咳で寝てられなくなる。
 朝飯喰って、二度寝して、起きてパソコン誌の企画出しをしようとするが、これがどうにもこうにもハードルが高くて、自分のスキルでは手が届きそうもない。頭痛い。単行本の再構成もやんなきゃなんない。
 ふと、脇を見ると、永井豪の漫画が置いてあるではないですか。『どろろん艶靡ちゃん』(三和出版)であります。豪ちゃんが2000年に『ヤングマン』(同)で連載してた、エログロナンセンス。『ドロロンえん魔くん』の自己パロディ。ほぼ全裸の艶靡ちゃんはイイとしても、雪子姫のパロディが雪子ヒゲという女装のオッサンだったのには脳天杭打ちですぜ。毎回、悪いエロ妖怪をエロエロにやっつけるというお話で、エロ妖怪が全員映画タイトルのパロディ。下品ギャグ満載、楽屋オチ満載という、豪ちゃんが肩の力を抜きまくって描いたような(実際は知らんが)怪作です。その第一回がクマにまたがって女を襲う「快楽妖怪『13日の金太郎』」というわけですね。このトホホ感がたまりません。「はまぞう」で検索しても出てこないし、版元の通販ページからも消えています。豪ちゃんマニアで未入手の人は見つけたら保護しておきましょう。