Witchi-Tai-To

Witchi-Tai-To

 今日のヤン・ガルバレクボボ・ステンソンのピアノ。タイトル・ナンバーの評価が高いんですが、一曲目の「A.I.R.」の土俗的なリズムを刻むベースとドラムから魂を奪われます。そこにソプラノ・サックスが切り込んで行く。まるで土色に塗られた半乾きのキャンバスにペインティング・ナイフで刻み目を入れるような感じ。ガルバレクはいいなあ。


モリムール?バッハ:作品集

モリムール?バッハ:作品集

 ガルバレクつながりというわけでもないが、今日の締めとして久しぶりにこの盤を聴く。ヒリヤードらしいというか、バロック・ヴァイオリンのクリトフ・ポッペンを迎え、無伴奏パルティータと受難曲とカンタータが交錯するバッハ好きとしてはたまらん一枚。タイトルのMorimurは

Ex Doe nascimur
In Christo morimur
Per Spiritum Sanctum reviviscimus
神から生まれ
キリストにおいて死に
聖霊によって目覚める



 という三位一体の聖句より取られているそうです。モリムールの「モリ」は「メメント・モリ」の「モリ」。
 ヒリヤードも素晴らしいが、圧巻はポッペンの無伴奏パルティータ2番。酔いしれる。全曲盤を聴きたい。あるのかな? ヴァイオリン協奏曲全集は出てますが…(asin:B00005HPIM)。